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日通総合研究所/09年度の国内貨物輸送は4%減、40年ぶりに50億トン割れ

2008年12月26日/調査・統計

日通総合研究所は12月25日、2008年度と2009年度の経済・貨物輸送の見通しを発表した。

それによると、2008年度の国内貨物輸送量は51億4300万t(前年同期比4.1%減)と減少するほか、2009年度の国内貨物輸送量についても49億3700万t(4.0%減)と減少し、10年連続の減少が見込まれ、1969年度以来40年ぶりに50億t割れの水準まで落ち込むと予測した。

国内貨物輸送量のうち、2008年度の鉄道輸送は4700万t(6.5%減)で、2009年度は4400万t(6.0%減)。2008年度の自動車輸送は46億9600万t(4.2%減)で、2009年度は45億1100万t(3.9%減)。2008年度の内航海運輸送は3億9700万t(2.9%減)で、2009年度は3億8000万t(4.4%減)。2008年度の国内航空輸送は100万t(5.4%増)で、2009年度は93万t(6.8%減)。

品類別の輸送状況をみると、2008年度の消費関連貨物が11億6600万t(4.3%減)で、2009年度が11億2600万t(3.4%減)。2008年度の生産関連貨物が18億700万t(4.5%減)で、2009年度が16億9900万t(6.0%減)。2008年度の建設関連貨物が21億2000万t(3.5%減)で、2009年度が20億6600万t(2.6%減)。

2009年度の消費関連貨物は、日用品や食料工業品などを中心に減少し、生産関連貨物は一般機械や鉄鋼、化学製品などが減少するほか、建設関連貨物についても公共投資が小幅な減少にとどまることに加え、民間住宅投資も減少する見込みだ。

一方、2008年度の外貿コンテナ貨物(主要9港)の輸出は562万TEU(1.4%減)で、輸入は670万TEU(1.5%減)。2009年度の輸出は543万TEU(3.4%減)、輸入は656万TEU(2.2%減)。

2009年度の外貿コンテナ貨物の輸出では、欧米向けは自動車部品などが引き続き振るわず、中国など新興国向けも増勢が鈍化する。輸入については、設備投資の落ち込みによって機械機器類のペースダウンが見込まれる。

2008年度の国際航空貨物の輸出は117万t(11.3%減)で、輸入は116万t(7.9%減)。2009年度の輸出は108万t(7.9%減)で、輸入は111万t(4.3%減)。

2009年度の国際航空の輸出については、自動車部品に回復の目途が立たず、IT関連貨物も需要の盛り返しが期待できないことから、太平洋・欧州・アジアの3路線とも低調な荷動きとなる。
輸入に関しては、主力の消費財がマイナス基調から抜け出せず、生鮮貨物を含む食料品は低迷すると予想した。

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