公正取引委員会は4月15日、建設機器の賃貸などを行うユナイト（東京都中央区）、壁紙・カーテンなどを卸売を行うリリカラ（東京都新宿区）が運送代金を差し引くなど、独占禁止法第19条（物流特殊指定第1項第2号に該当）の規定に違反するおそれがある行為を行っていたとして警告した。
調べによると、ユナイトは2004年4月-2008年12月の期間、東京営業所と横浜営業所で、運送事業者に支払う代金から一定の額を「協力値引き」などとして差し引き、リリカラは自社の東京流通センターで壁紙、カーテンを運ぶ委託事業者から2007年10月-12月の期間に運送代金の2割を差し引いていた。
なお、荷主による独占禁止法（物流特殊指定）違反行為などに対する監視を強めるため、物流事業者2万8530社を調査した結果に基くもの。
