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アイ・ロジ/3月期の売上高9.2%減、当期利益89.8%減

2009年04月30日/決算

アイ・ロジスティクスが4月30日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は544億1500万円(前年同期比9.2%減)、営業利益8億6300万円(47.9%減)、経常利益11億3500万円(41.7%減)、当期利益1億4400万円(89.8%減)の減収減益となった。

国際物流事業の海上貨物取扱事業では、輸出貨物は当初新興国向けや中東、中央アジア向けの建設機械・中古自動車などの取扱が好調だったものの、昨年9月以降は急速に減少。一方でアフリカ向けプラント設備の大型輸送案件などの取扱が好調に推した。

輸入貨物は、衣料品・住宅用建材や中国からの機械部品の取扱いは低調だったが、水産品・畜産物などの食品原料の取扱いが順調に推移し、売上高2.8%増の258億8400万円となった。

航空貨物取扱事業では、輸出貨物の台湾向け液晶関連など、一部取扱いが堅調に推移したものの、主力の台湾、中国向け半導体製造装置関連の大型案件や欧州、米国向け自動車部品などの取扱いが減少した。輸入貨物は、燃油サーチャージ高騰に伴う荷主企業の海上輸送へのシフトの影響もあり、中国、欧州からの繊維関連の取扱いが低調に推移。売上高は30.7%減の98億5400万円だった。

その他の事業の営業収益は9.1%減の29億9900万円で、これらを合計した国際物流事業の売上高は、9.3%減の387億3700万円、営業利益は9億6000万円だった。

一方、国内物流事業の倉庫事業では、普通倉庫で衣料品・事務用品関連・精密機器などの取扱いが好調に推移。反面小牧倉庫の建替工事の影響もあり、売上高は8.2%減の27億6300万円。冷蔵倉庫、賃借物件の契約終了に伴う入庫調整や倉移し費用が発生したが、冷蔵倉庫の1棟を不動産賃貸事業から業態を変更し、売上高は32.3%増の12億3300万円と増収を確保した。倉庫事業全体の売上高は、1.4%増の39億9600万円となった。

運送取扱事業の引越業務は大規模な事務所移転作業が減少し、一般貨物も金属・機械などの取扱は低調に推移した。売上高は13.2%減の37億9100万円。

配送センター事業のコンビニエンス・ストア向けでは、アイスクリームや弁当などの取扱が好調に推移し、日用品メーカー専用のVMI機能を持つ物流センター業務も好調に推移。一部医薬品センターで荷主企業との契約が終了し全体としては取扱いが減少。売上高は7.2%減の63億1000万円となった。

国内物流事業の売上高は8.9%減の156億7700万円、営業利益は2億4200万円となった。

来期以降は伊藤忠商事の物流部門との連携による中国物流事業の再編・強化、物流業務の集中の促進などで売上高540億円(0.8%減)、営業利益12億5000万円(44.7%増)、経常利益15億円(32.2%増)、当期利益7億円(384.1%増)を見込んでいる。

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