遠州トラックが5月11日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は185億1600万円（前年同期比2.5％減）、営業利益9億1300万円（23.1％減）、経常利益8億5200万円（24.4％減）、当期損失6億1500万円（前期は5億2200万円の当期利益）の減収減益となった。
化学品、家電、家具など主力貨物の減少を比較的安定していた食品、流通関係の貨物で補完するなどしたが、それでも全般的に売上高は伸び悩み、コスト増による収益性の悪化などで苦戦した。
利益面でも減収に加え、人件費、地代家賃、賃借料など各種経費が増嵩し減益となった。また、減損損失10億5900万円など特別損失が発生したため、当期損失を計上した。
部門別の売上高は、物流事業は183億500万円（2.3％減）。内訳は、輸送部門が122億7300万円（2.1％減）、倉庫部門は荷役料収入の低下などで60億3100万円（2.8％減）となった。
来期は3PLなど提案営業の強化、生活協同組合連合会ユーコープ事業連合などとの新規業務の拡大などで、売上高192億円（3.7％増）、営業利益8億7000万円（4.7％減）、経常利益7億4000万円（13.2％減）、当期利益4億円の見通し。
