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玉井商船/タンカー貨物輸送の安定受注などで売上高5.4%増

2009年05月15日/決算

玉井商船が5月15日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は73億9100万円(前年同期比5.4%増)、営業利益18億9400万円(3.8%減)、経常利益18億1700万円(5.8%増)、当期利益10億1200万円(1.8%増)なった。

ハンディーマックス船型を中心に荷主との長期輸送契約で安定収益を確保する一方、スポット輸送では上期の好調な市況で収益向上に貢献したものの、下期には市況低迷のため収益を悪化させたが、全体としては増収増益を確保。

内航海運部門では、ドライ貨物運送が上期に燃料油価格の値上りで、下期は内航ドライ貨物の荷動き量減少で収益が悪化。タンカー貨物輸送で比較的安定した輸送貨物を確保できたため、部門全体としては増収減益となった。

主な事業別の概況は、外航海運業が支配船舶による国内向けボーキサイト輸送、北米からの輸入穀物などの輸送を行い、運航採算の向上に努めた。海運市況が前期から好調に推移したため、上期は大幅な増収となった。

しかし、下期後半からの市況低迷で航海数の2航海増加があったものの、通期では大幅な増収とはならず、売上高は54億9300万円(6.9%増)、営業利益は、営業費用が主に航海数増や燃料油価格高騰による運航費の増加などがあったものの、営業収益の増加でカバーし25億2600万円(4.9%増)となった。

内航海運業は、所有船によるボーキサイト残渣輸送、定期用船3隻による水酸化アルミなどの輸送、所有船1隻による重油輸送を行った。安全輸送と効率配船に努め、所有船2隻の定期貸船により安定収益の確保を図った。売上高は燃料油価格高による運賃値上げ、バンカーサーチャージ増などで17億4100万円(1.5%増)。営業利益は、燃料費高に伴う運航費の増加、借船料の増加などで900万円(85.1%減)の大幅減となった。

来期は、運賃率のダウンや外航船3船の入渠費用の増加があることなどで売上高54億円(26.9%減)、営業利益2億2000万円(88.4%減)、経常利益1億5000万円(91.7%減)、当期利益6000万円(94.1%減)の見通し。

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