財務省が7月23日に発表した6月分の貿易統計速報によると、輸出額は4兆6000億円（前年同月比35.7％減）と9か月連続、輸入額は4兆920億円（41.9％減）と8か月連続で減少した。
輸出では、自動車（50.8％減）、鉄鋼（38.7％減）、鉱物性燃料（53.2％減）などが減少した。輸入では原粗油（64.0％減）、非鉄金属（70.8％減）、石炭（58.4％減）が減少。各地域の貿易動向では、米国向け輸出は7660億円（37.6％減）と22か月連続で減少し、輸入は4884億円（37.9％減）と9か月連続の減少。輸出-輸入の差し引き額は2776億円・37.1％減と22か月連続の減少だった。
米国向けの輸出品目では、自動車（36.5％減）、自動車の部分品（43.9％減）、金属加工機械（79.1％減）が主に減少。輸入では穀物類（53.1％減）、航空機類（68.2％減）、石炭（99.9％減）となった。
EU向けでは、輸出が5604億円（41.4％減）と11か月連続、輸入が4699億円（26.2％減）と9か月連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は905億円と71.6％減となった。主な輸出の減少品目は自動車（41.4％減）、自動車の部分品（54.2％減）、建設用・鉱山用機械（91.9％減）が主に減少。輸入品目では自動車（44.1％減）、非鉄金属（74.4％減）、自動車の部分品（46.6％減）が減少した。
アジア向けでは、輸出が2兆5083億円（30.1％減）と9か月連続、輸入は1兆8565億円（31.7％減）と8か月連続で減少。輸出－輸入の差し引き額は6517億円と10か月連続で減少し、25.1％減となった。輸出での減少品目は半導体等電子部品（17.3％減）、鉄鋼（42.1％減）、鉱物性燃料（48.4％減）。輸入では液化天然ガス（51.8％減）、石油製品（66.0％減）、原粗油（78.2％減）が減少した。
中国向けでは、輸出は9030億円（23.7％減）と9か月連続、輸入は8990億円（26.2％減）と8か月連続で減少した。輸出－輸入の差し引き額は39億円と4か月ぶりに黒字を記録。輸出品目では鉱物性燃料（73.7％減）、音響・映像機器の部分品（63.7％減）、鉄鋼（19.1％減）が減少し、輸入では周辺機器を含めた電算機類（19.1％減）、石炭（90.5％減）、鉄鋼（88.1％減）が主に減少した。
