LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

横浜市港湾局/2009年度上期の取扱貨物トン数が約26%減

2009年09月08日/調査・統計

横浜市港湾局が9月8日に発表した2009年度上期の横浜港統計速報によると、外内貿取扱貨物は5398万トン、前年同期比25.8%減と大幅減を記録した。上期としては7年ぶりに前年同期比を下回った。月別でも1月-6月は2割を超えて減少するなど低調に推移した。

輸出の仕向け地別・品目別の動向では、輸出は1463万トン(39.7%減)と上期としては8年ぶりに減少。2002年並の水準に落ち込んだ。品目別では第1位の完成自動車の取扱量は385万トン(54.5%減)。景気後退の影響で特にオーストラリア(61.2%減)とアメリカ(58.9%減)向けの落ち込みが大きい。自動車関税引上げが影響したロシアは88.4%減とこの両国よりも大幅に減少した。他の自動車関連の品種の自動車部品は45.0%減、鋼材は36.4%減、ゴム製品も46.1%減もなどと減少した。

仕向け地別では、1位の中国が422万トン(16.1%減)と取扱量が減少したが、仕向け地別シェアは28.8%と高くなった。完成自動車の減少の影響が大きかった2位のアメリカ(52.0%減)は7.3%、4位のオーストラリア(48.1%減)は4.4%と落ち込んだ。

輸入は1940万トン(10.5%減)と上期としては2年連続で減少。品目別の動向では2位以下が前年割れとなる中、1位の原油は取扱量363万トン(104.7%増)と上期としては3年ぶりに増加した。国別では1位の中国が327万トン(27.3%減)と2年連続で減少。2002年並の水準となった。2位のサウジアラビアは原油の伸びで取扱量を311万トン(152.9%増)と大幅に増加させ、4位のオーストラリアも187万トン(3.7%増)と増加した。

コンテナ取扱個数の推移は、外内貿合計で126万個(29.2%減)と、上期としては7年ぶりに減少。2003年並の水準にとどまった。輸出入はともに上位10か国が前年割れとなり、輸出は2位のアメリカ(46.1%減)、9位のメキシコ(41.1%減)、10位のインドネシア(48.8%減)が大幅に減少。輸入は2位のアメリカ(43.6%減)、6位のメキシコ(55.4%減)の落ち込みが目立つ結果となった。外貿・内貿の比較では、外貿114万個(30.6%減)に比べ、内貿は12万個(12.4%減)と内貿の落ち込み幅が小さかった。

関連記事

調査・統計に関する最新ニュース

最新ニュース