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IDCJapan/2008年の国内サーバー投資は運輸が3.2%増

2009年09月28日/調査・統計

IDCJapanは9月28日、2008年の国内サーバー市場投資動向を発表した。これによると、2008年の国内サーバー市場は前年比7.0%減の5952億円だった。

産業分野では運輸分野のサーバー投資が前年比3.2%増と活発だった半面、企業規模別では、すべての企業規模でサーバー投資が減少した。2013年までの5年間で見た場合、全産業分野でマイナス成長となり、サービス分野が最も縮小幅が小さい分野と見られている。

ユーザーのサーバー投資動向を産業分野から見た場合、景気後退の影響でサーバー投資を先送りしたり、縮小する企業が増え、ほとんどの産業分野でマイナス成長となった。その中で運輸が前年を上回り197億円の投資を記録。運輸では、航空関連でRISC&IA64サーバーの大型更新案件があり、これがサーバー投資が伸びる要因となった。運輸分野は、国内サーバー市場全体の3.3%を占める。

企業規模別では、すべての企業規模でサーバー投資が減少。特に従業員数100未満の小企業と従業員数100~499人の中企業が、それぞれ19.3%減、17.2%減と減少した。これら中小企業では2008年上期の原材料高騰で企業収益が圧迫されため、サーバー投資を控える動きが見られた。下期には景気後退で業績が悪化し、サーバー投資を大幅に削減せざるを得なかった。小企業と中企業はそれぞれ国内サーバー市場の2.7%と10.9%を占める。

2009年の国内サーバー市場は、17.7%減の4899億円になると見られる。産業分野別では、地球シミュレーターの更新需要がある官公庁を除き大幅減になる模様で、景気後退の影響で組立製造、金融、通信/メディアなどの分野では20%減以上の減少が予測されている。

2013年の国内サーバー市場の市場規模は4681億円になる模様。ただし2008年~2013年の年間平均成長率はマイナス4.7%と見通されている。すべての産業分野で、同期間の年間平均成長率がマイナスになる見通しだが、一律で減少するわけではなく最も縮小幅の小さな分野はサービスと見られる。情報処理サービス、デジタルコンテンツ、ビジネスアウトソーシング事業などでサーバーの需要が増加する見通しで、これらのサービスでは、大量のサーバーを利用するため、グリーンIT化への投資も期待される。

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