アートコーポレーションが11月13日に発表した2009年9月期決算によると、売上高は679億7000万円（前年同期比3.2％減）、営業利益29億6300万円（9.0％増）、経常利益28億3000万円（6.9％増）、当期利益12億4700万円（80.9％増）となった。
引越事業は引き続き顧客満足を機軸とし、「エコ楽ボックス」、「エコ楽シューズケース」など社会環境の変化や顧客ニーズを先取りした新商品・新サービスの開発、法人チャンネルの拡大に努めた。第2四半期は転勤引越が引き続き順調に拡大し、取次チャンネルで賃貸仲介会社や郵便局からの引越取次紹介を拡大するための体制強化を進めたため、法人チャンネルの取扱は伸張した。
個人チャンネルでは、インターネット経由の受注を強化するため、関東・関西に加え、東海地区にも受付センターを配置。効率的な配車・配員のために受注コントロールセンターを新設し稼動させた。
さらに、ダックブランドの収益確保のための体制整備も継続し、取扱件数は拡大したが、受注平均単価が下落し売上高は464億1200万円と2.6％減となった。営業利益は、経費削減の効果で42億6900万円、6.2％増となった。
国内物流事業は家具などの輸送取扱量は堅調に推移したものの、家電輸送とメーカーの資材調達物流は、家電メーカーなどの急速な減産で輸送取扱量が減少。売上高は59億3600万円と1.9％減となった。営業利益は軽油価格の下落で燃料費が減少したことなどで、8億3500万円と44.3％増の増益となった。
来期は売上高692億2000万円（1.9％増）、営業利益32億8500万円（10.9％増）、経常利益31億600万円（9.7％増）、当期利益13億7100万円（9.9％増）を見込んでいる。
