三菱倉庫が1月29日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は1109億1100万円（前年同期比12.3％減）、営業利益79億5900万円（16.9％減）、経常利益90億6100万円（16.9％減）、当期利益44億8100万円（20.6％減）となった。
第3四半期の倉庫・港湾運送など物流事業は、前期後半に稼動した埼玉／三郷配送センターの寄与などで医薬品の取り扱いが増加。しかし全般的に荷動きが低下し、倉庫事業の売上高は増減なしの197億3600万円、陸上運送事業は5.4％減の181億4900万円となった。港湾運送事業ではコンテナ貨物の取り扱い減少で売上高は16.2％減の134億100万円だった。
国際運送取扱事業は、輸出入貨物の大幅減少と運賃下落などで30.8％減の242億4300万円。物流事業全体では、売上高は15.3％減の150億6400万円、営業費用は貨物取扱量の減少で作業運送委託費が減少したため、14.6％減の138億7600万円だった。営業利益は31.9％減の25億4100万円となった。
不動産事業は、横浜ダイヤビルディングが稼動したが、既存オフィスビルの需要減退などで全体では1.5％減の283億8900万円、営業費用は既存オフィスビルなどの定率法計算に伴う逓減で減価償却費が減少したため、営業利益は3.9％減の84億8300万円だった。
通期は業務効率化やコスト管理の徹底による物流事業の減少幅の圧縮などを見込み、業績予測を修正。売上高1465億円（9.0％減）、営業利益100億円（11.7％減）、経常利益110億円（12.6％減）、当期利益58億円（10.3％減）を見込んでいる。
