バンテックが2月5日に発表した2010年3月期第3四半期業績によると、売上高823億200万円（前年同期比29.2％減）、営業利益28億5500万円（8.1％減）、経常利益30億5100万円（13.2％減）、当期利益19億2300万円（6.2％減）となった。
営業利益は、合理化の徹底による固定費や変動費の削減により、前年同期に比べ2億5100万円、8．1％減益にとどまった。経常利益については、金融収支の落ち込みなどにより13.2％減益。当期利益については、訴訟和解金等の特別利益があったが、本社移転にかかわる特別損失などがあり6.2％減益となった。
国内物流事業は、既存主要顧客の自動車生産台数や輸出船積台数が、おだやかながら回復基調で推移し先行きの不透明感がうすれてきた。同事業の売上高は、22.5％減の537億5400万円、営業利益については27.7％減の12億8300万円となった。
国際物流事業は、欧米での輸送需要低迷のなか、日本発着航空貨物においては低水準ながら回復傾向で推移し、中国などアジアを中心に好転の兆しがみえてきた。同事業の売上高は38.3％減の261億2900万円、営業利益は、大幅な減収のなか運賃を中心とした原価の改善を図り、11.6％増の14億7400万円となった。
通期の業績予想は、売上高1120億円、営業利益40億円、経常利益40億円、当期利益20億円の見通し。
