兵機海運が2月5日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は83億4600万円(前年同期比28.6%減)、営業損失600万円(前期は2億6300万円の営業利益)、経常損失7200万円(1億8800万円の経常利益)、当期損失1億1500万円(3500万円の当期利益)となった。
第3四半期の内航事業は、主要取引先の鉄鋼メーカーなどからの受注で、運賃単価が下落し、原価と管理費を圧縮し取扱量は298万9000トン(前期比71万7000トン減)、売上高は34億5200万円(19億6700万円減)、営業利益は9000万円(1500万円増)となった。
外航事業は東南アジア経済の回復とともに取扱量も回復しているが、船腹過剰のため運賃が下落し運航採算は悪化。取扱量は32万6000トン(4000トン減)、売上高は7億2600万円(5億9500万円減)、営業損失は2億1300万円(前期は1億5300万円の利益)となった。
港運事業は、食品類の輸入取扱量に回復が見られるものの取扱量は減少し、管理経費の圧縮などでり一定量の収益を確保した。取扱量は95万2000トン(20万3000トン減)、売上高は34億8900万円(6億600万円減)、営業利益は1億2700万円(7600万円増)となった。
港運事業の一翼である倉庫事業は、新倉庫建設に向けた営業強化の一環で取扱量が増加したが、単価面では厳しい結果となり、取扱量は11万3000トン(1000トン増)、売上高は6億7100万円(1億8100万円減)、営業損失は1200万円(1500万円の損失)となった。
通期は売上高116億円(18.6%減)、営業利益9000万円(20.9%減)、経常利益2000万円(21.5%減)、当期利益は計上しない見通し。