日本郵船は2月22日、ウェザーニューズと共同で、船舶から送られるリアルタイムの実況リポートを取り入れた「氷海航行管理システム」をロシア極東・サハリン向けLNG輸送船に導入し、システムの利用を本格的に開始したと発表した。
ウェザーニューズのIce Routingを基本に共同で開発・導入したもので、世界初のシステムだとしている。
このシステムは、日本郵船グループが導入している、海陸両側で気象・海象予測を常時モニタリングし、停泊地と航路上の将来のリスクを把握する運航管理情報統一システム「NYK e-missions’」上でモニタリングできる。
最新の気象・海象情報と衛星観測データを基にしたウェザーニューズの海氷予測モデルを利用し、氷の分布、密接度、厚さなどを解析。2週間先まで予測でき、船舶から送られる海氷の状況がリアルタイムに海氷予測モデルに反映される。
Ice Reportは陸上の運航管理者のほか、航行しているグループの他の船舶とも情報を共有できる。