日本貨物鉄道が3月17日に発表した2月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は162万トン(前年同月比9.9%増)、車扱は99万トン(9.8%増)となった。
コンテナ貨物では、農産品・青果物が民間流通米と北海道地区の野菜類が減送となったため12.3%減と減少したものの、国内生産の回復で増送となった自動車部品(97.3%増)、輸出産業の回復に伴い増送となった化学薬品(32.7%増)、化学工業品(16.2%増)などが前年を上回り、農産品・青果物以外の全品目で増加した。
車扱貨物は、セメント・石灰石(3.0%減)、その他(13.4%減)が一部顧客の輸送中止とコンテナ化により減送となったものの、石油(15.4%増)が前年を上回った。全体では前年比109.8%となった。石油は、昨年気温が高めに推移したことに伴う需要減の反動で、灯油が増送となるなど、全油種が前年を上回った。