豊田通商は4月5日、タイ製糖メーカーWangkanai groupと業務提携を結ぶことに合意したと発表した。
日本市場向け粗糖供給とアジア市場向け粗糖・白糖供給のほか、製糖過程で生じる副産物の活用による関連事業の展開を図る。
同社は、コア分野として位置付ける自動車関連事業に加え、食料分野など非自動車関連事業を拡大し、バランスの取れた収益構造への変革を目指している。砂糖事業についても、これまでの製品トレーディング事業に加え、製造分野とも提携することでバリューチェーンの構築を図りたい考えだ。
一方、Wangkanai groupは、豊富な商品バリエーションを持つタイ有数の製糖メーカー。砂糖や砂糖関連商品の製造・販売を中心に品質の安定した砂糖供給基盤の構築を目指している。砂糖市場は、世界人口の増加と新興国の所得水準の向上にともない拡大しており、特にアジア地域において今後も需要の伸びが期待できる。
豊田通商は、長年の経験で培ったトレーディングスキルや各地域との強いパイプと、Wangkanaiの持つ砂糖や砂糖関連商品の製造・販売のスキルという両社の強みを活かし、砂糖の安定的な供給体制の実現、品質管理体制を強化する。
