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日立物流/売上高5.9%減、営業利益10%減

2010年04月28日/3PL・物流企業

日立物流が4月28日に発表した2010年3月期決算によると、売上高は3319億1700万円(前年同期比5.9%減)、営業利益127億2400万円(10.2%減)、経常利益126億7000万円(11.7%減)、当期利益58億1500万円(16.9%減)となった。

2010年3月期の国内物流事業では、小売、情報・通信、生活関連分野の案件を立上げるなど、新規案件の受託は堅調に推移した。7月には内田洋行の物流子会社を譲受し、日立物流オリエントロジとして業務を開始。

さらに10月にコーセーの物流業務の一括受託が決まり、物流施設など事業拠点の整備にも努めた。既存顧客の取扱い物量が減少したものの、システム物流事業の新規受託が好調だったため、売上高は2444億6000万円(増減なし)、営業利益は新規案件の円滑な立上げなどによる経費節減、輸送効率の向上などの取組で191億3300万円(1%減)となった。

国際物流事業では、業績を立て直すため北米で物流施設の統廃合を図るなど、事業構造改革を実施した。10月には米国中西部の輸送会社JPH社を傘下に収めている。欧州では前年度から連結会社となったチェコのESA社の輸送網を活用し業容拡大を図った。

中国では、4月に河南省に現地企業との合弁会社を設立、事業を開始した。このほか、タイで情報・通信関連顧客向けに物流センター業務を立ち上げた。しかし、既存顧客の物量減少が影響し、売上高は710億9500万円(22%減)となった。営業利益は、北米の事業構造改革の実施と中国・アジアでの生産性の向上などの取組で、12億8600万円(27%増)となった。

来期は現地輸送会社のM&Aの実施、システム物流事業の拡大などで売上高3700億円(11.5%増)、営業利益148億円(16.3%増)、経常利益146億円(15.2%増)、当期利益75億円(29.0%増)を見込んでいる。

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