商船三井が保有する鉄鉱石運搬船「ブライトセンチュリー」は5月2日午前6時30分頃、中国山東半島の東方沖約23マイルの公海上で、濃霧の中、他船と衝突し約40分後に沈没した。
乗組員23名（インド人）全員は付近を航行中の別の船舶に救助され無事が確認した。
衝突相手船はリベリア籍のばら積み貨物船「シーサクセス」で、乗組員全員がヘリコプターにより救助され、同船は曳航され近くの船渠に係留されているという。
沈没したブライトセンチュリーは、オーストラリアダンピア港から鉄鉱石約17万トンを積載し中国遼寧省営口港に向けて航海中だった。
同船にはC重油約400トン、A重油約70トンの燃料油が残っており、付近の海上には長さ約5500メートル、幅約1000メートルの油膜が見られ、中国海事当局の手配により油濁防除を実施している。
5月2日、同社本社内に社長芦田昭充を本部長とする対策本部を設置した。
