三洋電機ロジスティクスが7月22日に発表した2011年3月期第1四半期決算によると、売上高は100億1700万円(前期比13.2%増)、営業利益4億5100万円(43.6%増)、経常利益4億1900万円(29.6%増)、当期利益2億3700万円(22.5%増)となった。
ロジスティクス・ソリューション事業は、エコポイント効果による薄型テレビを中心とした省エネ家電の伸びで、荷動きは増加傾向で推移した。顧客企業の物流ニーズに対応した3PLソリューションの提供など重点的に取り組み、倉庫内作業のオペレーション改善、運送原価の低減などが寄与し、売上高は49億5900万円(24.2%増)、営業利益は3億5900万円(3.6%増)となった。
国際物流事業は、他社とのアライアンス、国内外一貫輸送サービス体制の構築により、国内外メーカーの物流受託などに注力した。また、中国などアジア地域での家電製品の増産、夏季需要による国内エアコン市場の好調などによる輸入貨物の増加で、売上高は3億8100万円(39.6%増)、営業利益は4500万円(80.0%増)となった。
国内一般物流事業は、流通系共同プラットフォームを活用した家電メーカーなどの物流受託、家電物流以外への事業領域の拡大、同業他社との共同物流による事業規模拡大などを推進し、家電メーカーの生産増加に伴う回復、家電製品以外の物流量の拡大で、売上高は46億7700万円(2.1%増)、営業利益は運送原価の低減などコスト競争力の強化で4億1400万円(25.9%増)となった。
通期は売上高380億円(0.3%減)、営業利益13億2000万円(40.0%減)、経常利益13億6000万円(39.0%減)、当期利益7億4000万円(25.2%減)を見込んでいる。
なお、株式公開買付でLSホールディングスが筆頭株主となっており、LSホールディングスが同社を完全子会社化し、大阪証券取引所JASDAQ市場の上場廃止基準に従い、同社は上場廃止となる見込み。