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新東工業/計測機器事業を取得

2010年10月12日/SCM・経営

新東工業は10月12日、ソキア・トプコンの計測機器事業を会社分割により承継したソキアファインシステムの全株式を取得して、完全子会社化する契約を結んだと発表した。

同日付けでソキア・トプコンが現在使用している不動産(現ソキア・トプコンの本社工場である土地・建物・構築物)の所有権を吸収分割によってソキア・トプコンから承継する吸収分割契約を締結することに合意した。

トプコンの子会社であるソキア・トプコンは、レーザー測長、精密位置決めなどの精密計測機器事業では世界トップレベルにある。液晶パネルや有機ELなどのフラットパネルディスプレイ市場での精密2次元座標測定機においては50%のトップシェアーを持ち、子会社のソキアファインシステムが販売事業を展開している。

新東工業は、ソキア・トプコンの精密計測機器に部材として使用する高精度セラミックス部品をソキア・トプコンへ供給しており、構造用のセラミックス部品の製造・販売から、セラミックス製の精密測定器具やセラミックス製のエアスライダーを用いた真直度測定器などの高精度な検査・計測機器を開発商品化して、液晶や半導体の分野に事業展開している。

新東工業は、現在の計測機器事業はじめ、今回の事業取得によって、単独での事業展開では5年から10年を要する精密位置決め、画像処理、レーザー、モーションコントロールなど今後の計測機器事業の成長戦略に必要な要素技術に加えて、ソキア・トプコンのグローバルでの顧客基盤やブランド力も獲得することで、計測機器事業のグローバル展開を加速できるメリットがある。

計測機器の部材として使用する高精度セラミックス部品の価格競争力の強化を図っていき、市場シェアーの拡大につなげることが可能だ。

中長期的には、ソキア・トプコンのレーザー技術を応用して太陽電池向けブラスト加工事業を強化するとともに、ショットピーニングの機能向上を図るレーザーピーニングへの応用の可能性があるなど既存事業との相乗効果が期待できると同社は見ている。

ソキア・トプコンにおける計測機器事業の2010年3月期の売上高は約13億円で、新会社での2012年3月期の売上高は約20億円を目指す。

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