日立物流の鈴木登夫社長は、年頭挨拶で、成長を加速するため、3つの方針で挑戦すると明らかにした。
第一は、海外4極との連携を原動力としてグローバル物流の拡大を目指すもので、グループ会社となったインドのフォワーダー「FLYJAC社」を中国の陸運会社「大航国際貨運」、欧州チェコの「ESA社」、米国の「JPH社」との連携を進める。
昨年には日本+4極が同一の場で情報交換することでグループシナジーが最大限に発揮できるようにし、グループシナジーの創出を図り、グローバル物流の拡大に努めるという。
第二にはプラットフォーム事業の伸展を図り、国内物流の拡大を目指す。プラットフォーム事業は昨年の2事業(ケミカル、ホームセンター)と、すでに実施している化粧品、オフィス什器、メディカル等を合わせると、合計9事業で、売上高は700億円規模になっている。
プラットフォーム事業はグリーンロジスティクスの有力なメニューであり、さらに幅広く新規事業に展開することで、地球環境への貢献と国内物流の拡大につなげるとしている。
第三には新中期計画(2015年ビジョン、5ヵ年計画)の策定と推進を図るもので、4月から始まる2011年度は同社初の売上高4000億円超えが期待される年で、国内20社、海外41社によるグループシナジーを最大限に発揮して、力強く成長していくという。
日本物流連/インド・モディ政権の物流に与える影響で講演会実施