昭和シェル石油は4月8日、震災後、油製品の供給状況の改善と市場における価格形成プロセスが健全に形成されつつあるため、4月9日から4月15日の石油製品卸価格の改定を決めた。
震災発生以降、原油価格の高騰、円安の進行が同社の原油購入価格に大きな影響を及ぼしており、原油価格の上昇と指標価格の上昇の一部を石油製品卸価格に転嫁せざるを得なくなった。
ただし、改定の実施については、4月7日深夜の余震の影響による東北地方の停電により、東北地方の油槽所（JONET青森油槽所、JONET八戸油槽所）からのローリー出荷が停止しており（4月8日13：00時点）、配送面における不確実性が出てきたことから、明日からの価格改定の実施は見送る。
実施時期については来週以降、判断するとしている。
