ニッセンホールディングスは4月21日、豊田自動織機から通販物流サービスの株式50.5%を取得し、完全子会社とすると発表した。
同社は通販物流サービスとの連携をさらに強化することや、通販事業の全体最適に向けた物流インフラ投資等の経営意思決定の迅速化が必須となることから、豊田自動織機の株式を取得して子会社としたもの。
通販物流サービスは豊田自動織機の物流ソリューション事業のノウハウ等を取り入れながら、物流改革を進めた結果、合弁事業化の当初目標を達成。今後も継続的に物流効率改善を進める体制が可能になっている。
一方、ニッセングループは中長期的な企業競争力を強化するには、素材調達、生産地多極化、輸配送スピードアップなどの通販サプライチェーンの改善のみならず、顧客サービスまでを含めたサプライチェーンの全体最適化を目指した通販事業の構造改革が最重要課題としていた。
具体的には、今後調達先および生産先の集中と分散、販売のグローバル化を見据えた輸送ルートの見直し、海外から日本への輸入ルートや頻度の見直し、国内の拠点分散化と配送ルートの見直しなどの国内物流ネットワークの再構築を図る。
また、インターネット限定商品をはじめとしたインターネット販売に適した商品調達体制の整備、提携を含めた物流事業の外販をおこなうための仕組みの構築などの施策を積極的に進める、としている。