エイブリィ・デニソンは5月10日、同社のリテールブランディング&インフォメーションソリューションズ(以下、RBIS)部門が、欧州初となる「デザイン&イノベーションセンター」をドイツに開設したと発表した。
<センター内模擬店舗>
同センターの開設は、米国オハイオ州に設立されたデザイン&イノベーションセンターに続くもの。RBISが扱うアパレル・小売業向けのラベル、パッケージ、プライスタグ、そしてRFIDタグなどを通じてグローバルサプライチェーンの効率化を実現するとともに、ブランド価値の向上に寄与すると、している。
中でもRFIDタグでは、同センターで再現されたグローバルサプライチェーン環境でRFIDを使った在庫管理と盗難・紛失防止ソリューションを疑似体験することができる。RFIDソリューションの導入により、生産元から店舗までの衣服の配送が5倍から7倍も速くなったという結果もある。
また、RFIDの下げ札とケアラベルは同社のプリンターを使い、世界中のエイブリィ・デニソン製造拠点、あるいは縫製業者の自社工場で印刷・エンコードが可能。これにより、世界中で一貫したタグの提供と高速サプライチェーンの構築が実現できる、という。
エイブリィ・デニソンのRBIS部門は2010年度に15億2200万米ドルを売り上げているアパレル副資材のグローバルリーダー。米国に続き、今回開設されたドイツの拠点を通じて今後とも顧客満足度の向上に努めていく、としている。