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住友大阪セメント/ベトナムでリチウムイオン電池正極材料の新工場建設

2011年06月08日/物流施設

住友大阪セメントは6月8日、リチウムイオン電池正極材料の需要拡大に応えるため、リン酸鉄リチウムの年産2000トン能力の新工場建設を決定したと発表した。

新工場は、投資金額約50億円、2012年上期中の稼動を計画しており、2013年中にはフル生産の2000トンレベルの操業となる見込み。

建設地は、ベトナム北部の工業団地内で、1万トンレベルまでの設備拡張が可能となっている。

同社は1980年代から培ったナノ粒子合成技術による水熱合成法によりリン酸鉄リチウムを開発し、2010年12月には、抜群の安全性を確保しつつ性能を大幅に向上できる改良型リン酸鉄リチウムの開発にも成功し、ほぼ理論値通りの電池特性を達成している。

さらに、同社は次期正極材料として注目されている「リン酸マンガンリチウム」の開発にも成功しており、リン酸鉄リチウムの需要増に対応するだけでなく、独自のナノ粒子製造技術を活かした高性能の製品を開発することで、より一層エネルギー分野の事業拡大を推進していく、としている。

■製造子会社の概要
名称:エスオーシー ベトナム
所在地:ベトナム フンイエン省イエンミー地区タンロンⅡ工業団地
資本金:1100.8万USドル 住友大阪セメント100%出資
設立時期:2011 年7月
事業内容:リチウムイオン電池正極材料の製造販売
設備能力:2000トン/年
稼動時期:2012年上期
従業員数:約200名

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