トヨタ自動車は6月29日、北米の学校・病院・非営利団体の活動強化や業務領域拡大への支援として、米国のNPO法人「トヨタプロダクションシステム・サポートセンター」(TSSC)を通じて、トヨタ生産方式の専門知識を無償で提供するプログラムを拡充することを発表した。
TSSCはすでに、ピッツバーグのアレゲニー総合病院で、トヨタの「ジャストインタイム」を取り入れたことで、医療用品配送での無駄を飛躍的に省き、年間約39万1000ドルを削減見込み。
また、ニューヨーク、ハーレム地区のフードバンクで、サービスプロセスの改善により、受給者が屋外で配給を受けるまでの待ち時間を1時間以上から18分に短縮している。
TSSCでは、今後1年間で、全米で最大20の地域団体と協力して活動を行っていく。最初のプロジェクトは、2005年に米国南東部を襲ったハリケーン・カトリーナによって壊滅した住居再建を支援する「セントバーナードプロジェクト」で、同プロジェクトにおける生産性を高める。