日立製作所と日立ハイテクトレーディングは7月11日、明治が菓子製造拠点直系3工場等に、無線通信タグによるハンズフリー入退室管理システムを構築し、6月に導入が完了したと発表した。
明治は、食の安全・安心の確保に向け、ハンズフリー入退室管理システムを2009年4月から順次導入し、合計約6000枚の無線タグを運用し、システムの導入により、衛生的で安全に製造室毎の厳密なセキュリティ管理を実現している。
今回導入したAirLocation/MJは、天井や壁、床などに設置したアンテナが無線通信タグを検知し、検知したタグ情報により個人を認証し、入退室管理を行なうもの。
工場内の部屋や特定のエリアの出入り口に専用のアンテナを設置し、無線通信タグを身につけた利用者が出入り口付近に近づくとタグ情報により認証が行なわれ、扉の開錠などの入退管理や行動履歴を管理する。
また、タグ情報は、無線通信で検知するため、読み取り器などにタグ本体をかざす必要がなく、タグを持たない者の製造ラインへの立ち入りが防止でき、利用者は工場内ではタグに手を触れる必要がなくなり、作業の効率向上と高い安全性を実現した。
また、アンテナと受信機を設置するだけで入退管理するエリアを設定できるため、製造ラインの変更などにも柔軟に対応が可能となっている。
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