日立化成工業は7月26日、35億円を投資し、車載用リチウムイオン電池カーボン負極材の生産能力を倍増するため、山崎事業所(茨城県ひたちなか市)に第3、第4ラインの増設を発表した。
稼働は2012年9月の開始を目指す。
今回増設する2ラインは、ユーティリティーの緊急時対策を強化し、設備の耐震性向上を図ったもので、生産能力を倍増するだけでなく、大震災が発生した場合の復旧期間も短縮できる。
同社は、今後も車載用負極材の需要の伸びに合わせ、数年内に複数回の能力増強を行う予定であり、積極的な設備投資を継続することで、負極材事業での世界トップシェアの維持を図る。