DHL Global Forwarding,Freightは12月2日、国際複合輸送や三国間輸送などに注力する今後の事業戦略を発表した。
事業戦略の説明には、同社ロジャー クルック最高経営者(ドイツポスト取締役会メンバー)、ケルビン レオンアジア太平洋地区CEO、DHL Global Forwarding Japanのマーク スレード社長が出席した。
<ロジャー クルック最高経営者:世界経済は不確実性を増しているが、日本とアジア市場は景気の鈍化があっても成長を続ける。アジアはより自立してくるだろう>
<左よりマーク スレード社長、ロジャー クルック最高経営者、ケルビン レオンアジア太平洋地区CEO>
事業戦略では、同社のマーケットポジション、新サービス、ネットワークの拡大について説明。
マーケットポジションでは、外資系フォワーダーとして航空貨物も海上貨物も日本でトップの地位を確立し、マーケットシェアも1ポイント上昇した、としている。
新サービスでは、国際複合輸送に力を注ぐとし、ドア・ツー・ドアの輸送ソリューションをグローバルに展開するとしている。その理由として、コスト削減、品質保障、スピーディーな配送、どこからでも利用できる利便さ、いつでも輸送状況を確認、CO2削減などを挙げている。
この新サービスは日本と中国でも12月2日にスタートしている。
また、通関手続きの自動化についてのサービス拡充も図っている。通常は、申請書類を紙ベースのまま手作業での入力作業が中心だったが、自動化に予算を割き、現在は第一段階の途中だという。外資系では初となる日本語によるシステム化も図っている。
三国間輸送では、DHLのグローバルネットワークを通じ、シームレスな輸送をコーディネートする、としている。
ネットワークの拡大では、沖縄オフィスと羽田オフィスを拡大。さらに、2012年半ばまでに広島にオフィスを設け、中国、四国地域をカバーする予定だ。