大日本印刷（DNP）は6月19日、SaaS型サービス｢ConnectingOne（コネクティング・ワン）」の廉価版の提供を開始した。
コネクティング・ワンは、カタログやリーフレットなどの販促物や帳票の在庫管理や、全国の営業所や代理店への配送業務をインターネット上で一元管理するするもの。
今回、販促物の取り扱い規模が一定量以下の中小規模の事業者向けに廉価版としたのが「ConnectingOne Lite(コネクティング・ワン ライト)」。
「コネクティング・ワン ライト」は、DNPに物流業務まで一括して委託するタイプと、システムのみを利用するタイプの2種がある。
従来のコネクティング・ワンに比べて、システム利用者数を1／2に、トランザクション数を1／5に縮小し、販促物を取り扱う量がさほど多くない規模の企業や、効果を見極めるための数か所の営業拠点でのテスト運用をしたい企業などの利用に最適な低価格を実現した。システムのみを利用するタイプの場合、3週間程度で運用を開始できる。
配送管理では、営業所などの担当者は、画像付きで表示される取扱アイテムから必要な販促物を選択し、数量・納期・納入場所を入力するだけで配送手続きを完了できる。
複数の営業所などの配送依頼は、コネクティング・ワンにて取りまとめられ、一括して社内外の物流部門やサプライヤーに指示される。
物流部門やサプライヤーは、コネクティング・ワンにアクセスして配送依頼の内容を確認し、配送する。
一連の指示と進捗については、自部門・全部門での承認状況から配送状況までコネクティング・ワン上で確認できる。
在庫管理では、コネクティング・ワンに登録された販促物は、在庫数や入出庫数を一覧でリアルタイムに確認できる。また、在庫切れや発注しなければならない在庫水準を下回った時点で、管理者の画面に警告表示されるため、発注時期を明確化して欠品を防ぐことができる。
システム初期費用は36万円～、月額利用料は16万円～となっている。DNPでは2014年度までに100億円の売上を目指す。
