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鴻池運輸/2011年度の売上高7.5%増の2269億円、営業利益38.4%増

2012年07月05日/決算

鴻池運輸が7月5日に発表した2012年3月期決算概要によると、売上高は、2269億8400万円(前年同期比7.5%増)、営業利益79億4600万円(38.4%増)、経常利益76億7100万円(42.8%増)、当期利益27億2300万円(577.4%増)となった。

震災復興需要、省エネ関連製品等の配送業務が増加したことや、省エネ型流通センターの稼働による既存業務の深耕化と、新規アパレル品取扱業務の獲得等により、堅調に推移した。

各セグメント業績では、69%を占める複合ソリューション事業は、売上高1563億6700万円(7.4%増)だった。

欧州経済の停滞や急激な円高進行により鋼材輸出量が低迷し、鉄鋼関連業務は年度を通じて苦戦を強いられた。

中国インフラ整備に伴う鉄道用資材の製造請負業務が堅調に実績をあげたことに加え、電力不足に対応するための省エネ関連工事や家庭用燃料電池の保管・輸送業務が好調だった。

飲料等食料品の物流センター業務でも、既存顧客との取引深耕化や積載効率の向上に努め、堅調に実績を挙げた。

国内物流事業の売上高は439億7100万円(7.5%増)だった。

東日本大震災による減収が大きく響き、年度前半は厳しい状況となった。年度半ばにかけては、震災復興のための機器輸送をはじめ、猛暑による冷菓取扱量の大幅な増加やアパレル業界関連の新規業務獲得等が業績を下支えした。

年度後半以降は、タイの洪水被害からの挽回生産やエコカー補助金の復活により、自動車部品の配送業務が好調に伸びた。

国際物流事業は、売上高は266億4500万円(8.6%増)だった。

円高の継続と海外経済の低迷により輸出取扱量が大幅に減少し、年度を通じて厳しい環境となった。年度前半から半ばにかけては、東日本大震災の影響による国内の生産不足を補うための代替品や飲料をはじめとする食料品の輸入業務が増加した。

年度後半からは電子部品の三国間輸送等が好調に推移したことに加え、海外現地法人のアジア向け設備輸送業務等も年度を通じて堅調に実績をあげた。

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