三井造船は9月13日、HI運搬機械（以下:IUK）との共同企業体で、ベトナム交通運輸省傘下のPMU85より、ベトナム カイメップ・チーバイ国際港向けコンテナクレーンおよび多目的ジブクレーンを受注したと発表した。
コンテナクレーン4基、RTGクレーン15基、多目的ジブクレーン2基、港湾設備のコンピューターシステムを受注し、三井造船はこのうちRTGクレーン15基の製作と港湾設備のコンピューターシステム納入を担当する。引き渡し予定は、2013年10月の予定。
カイメップ･チーバイ国際港は、ベトナムバリア･ブンタオ省に位置し、ホーチミンシティの南東にあたる。ベトナムの主要港であるサイゴン港がホーチミン市中心部に近く、サイゴン川を遡上した場所に位置するため、取り扱い可能な貨物の量には限界があった。
そこで、ベトナムの発展とともに増加する物流を支えるため、2005年に日本政府とベトナム政府でODAローンの円借款契約が結ばれ、円借款案件として日本政府の協力で建設計画が進められてきた。カイメップ港はコンテナターミナル、チーバイ港は一般貨物ターミナルとなり、ベトナム経済の発展を支えていく。
