プロロジスは11月6日、ヨーロッパの物流施設セクターの現状に関する調査レポートを発表した。
ヨーロッパの物流不動産の価値は2007年の金融危機以前の最高水準より21.9%下落しており、以降平均で1.3%しか改善していない。
現在の物流不動産の価値は再調達コストと比較して魅力的であり、グローバルの金融危機後に米国の経済が回復しているのに続きヨーロッパでも不動産価値が改善されることが想定される。
過去10年間以上、物流不動産は7.6%の利回りをもたらしており、これはオフィスや商業用不動産と比較して200から240ベーシスポイント高い水準である。
過去10年以上年間たった1.5%というEU内の弱含みなGDP成長にもかかわらず、貿易やサプライチェーンの再構築によりヨーロッパ内で多くの物流施設需要をもたらすと期待されている。
ヨーロッパに比べて米国マーケットはAクラスの物流施設の在庫が4倍以上あり、ヨーロッパでは物流施設全体のたった14%がAクラス施設であることを鑑みると、さらに開拓の余地があると期待できる。
Eコマースの台頭により、小売業界が需要を支え成長するために既存の販売ルートの見直しを迫られている。英国、ドイツ、フランスでは過去5年間、ネット通販の売上が10億ユーロ増えるごとに追加で平均7万2000㎡の物流施設の需要が増す結果となっている。
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