佐川がん研究振興財団は12月10日、2012年度の「佐川がん研究助成」対象研究と「佐川特別賞・佐川看護特別賞」受賞者を発表した。
授与式を12月8日、ウェスティン都ホテル京都で開催した。
＜栗和田理事長との記念撮影の様子＞
2012年度の研究助成は、全国の研究機関より応募があった総数146件の中から、選考委員会による厳正な審査を行い、福島県立医科大学看護学部療養支援看護学部門・助教の有永洋子氏による「アロマセラピーとエクササイズを用いた乳がん治療関連リンパ浮腫セルフケアプログラムの長期管理効果」をはじめとする14件に、それぞれ100万円（総額1400万円）を助成することを決定した。
本年度までの研究助成件数は387件、総額3億8000万円。
「佐川特別賞」と「佐川看護特別賞」は、がんの研究と看護の発展に顕著な功績を挙げ、かつ今後の発展が期待される人に贈られる賞。
今年度の「佐川特別賞」は、神戸大学大学院医学研究科分子細胞生物学分野・教授の高井義美氏と、京都大学大学院医学研究科放射線腫瘍学･画像応用治療学分野・教授の平岡真寛氏の2人に、「佐川看護特別賞」は、がん看護専門看護師のoutcomeを評価する会（代表者・大内紗也子氏）と千葉県立保健医療大学健康科学部看護学科・教授の佐藤まゆみ氏の2件に決定した。
「佐川特別賞」受賞者は、賞金500万円とあわせ、栗和田賞として彫刻家・笹戸千津子氏作のブロンズ像「希望」が、「佐川看護特別賞」受賞者に対しては、賞金100万円とあわせ、栗和田賞として彫刻家・笹戸千津子氏作のブロンズ像「悠」がそれぞれに贈られた。
2003年の創設から本年度までの佐川特別研究助成賞件数は16件、助成総額8000万円、佐川看護特別研究助成賞件数は15件、助成総額1500万円で、佐川特別賞件数は4件、賞金総額2000万円、また佐川看護特別賞件数は4件、賞金総額400万円になる。
