ハマキョウレックスは7月12日、元従業員2名による架空売上計上と取引業者を利用した着服が発覚したと発表した。
元従業員らによる架空売上の計上は、正規の請求書とは別に、実態のない売上金額を別途経理部へ報告を行う方法で、2008年4月から2013年3月までの5年間に、概算で10億4300万円。
取引業者を利用した着服は、2009年11月から2013年5月まで行われ、合計で3400万円と推定している。
不正行為の時期と金額は、今後の調査と監査法人による監査を経て、最終確定する。
同社では、不正行為を行った元従業員は、既に懲戒解雇としており、今後、民事と刑事の両面からその責任を追及する。
発覚の経緯は、6月下旬、管理本部からの要請を受け、滞留売掛金の回収進捗について、営業本部が元従業員にヒアリングを実施した。
ヒアリングの結果、その回収進捗に疑義を感じたため、管理本部による調査を開始し、その結果、元従業員2名による不正の疑いがある点を発見し、本人に再度ヒアリングを実施したところ、その事実を認めた。
今後、事実の全容解明、発生原因の徹底追究、再発防止策の検討と経営管理責任の明確化を行うため、調査委員会を設置して調査を進め、7月中に公表するとしている。
ハマキョウレックス 決算/4~6月の売上高8.0%増、営業利益11.3%増