商船三井は7月12日、コンテナ船“MOL COMFORT”海難事故について、沈没後の状況を発表した。
7月11日午前4時頃沈没した後も監視船を現場に留め、油の流出の有無と浮遊コンテナの状況を監視していたが、その後油膜は認められなくなった。
また、浮遊していたコンテナはその大部分が海没し、時間とともに確認が困難な状況になった。
商船三井はその事実をインド沿岸警備隊に通報のうえ監視活動を終了し、監視船は現場を離れた。
<沈没前の船体前半部の火災>
写真提供=gCaptain
“A Look Back: MOL Comfort Incident Photos [25 PHOTOS]”
同船は6月17日に荒天下のインド洋をシンガポールからジェダに向け航行中に、北緯12度30分/東経60度付近で、船体中央部に亀裂が生じ、前半部と後半部に破断し自力航行不能に陥った。
前半部はアラビア湾方面に向け救助船による曳航を開始し、6月27日には後半部が沈没していた。
しかし、7月6日に前半部から火災が発生し、インド沿岸警備隊による消火活動が行われたが沈没した。
積荷は、コンテナ4382ユニット(7041TEU)、バハマ船籍で、2008年から就航している。
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