日本政策投資銀行(DBJ)は12月12日、リンコーコーポレーションに対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。
「DBJ BCM格付」は防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するもので、リンコーコーポレーションが選定されたもの。
リンコーコーポレーションが、子会社を含めた各事業所で「緊急時行動基準」を策定し、有事の際の避難基準や初動対応を明確化し、従業員に対する周知徹底、年に4回、危機事象について網羅的なリスクアセスメントを実施し、抽出したリスクの影響度に応じた対策の検討と進捗状況を継続的に確認している点などを評価した。
同時被災リスクの低い遠隔地で重要データのバックアップやシステムの二重化を図り情報資産の冗長性を確保すると共に、データ復元マニュアルの策定等、発災後において情報システムを早期復旧させる体制を整備している点も評価した。
リンコーコーポレーションは、新潟港での港湾運送事業を主力として、各種事業を展開している老舗企業。
新潟港の物流面を支えており、東日本大震災発生後には、新潟港が被災港の代替機能を担ううえで、重要な役割を果たしてきた。