商船三井は3月31日、2014年度から3年間の新中期経営計画「STEER FOR 2020」、メインテーマ「変革を通じた確かな成長」を策定し発表した。
STEERとは、目指す進路に向かって船の舵を取ることを意味する。2020年3月期に向けて商船三井グループは大きく舵を切って、確かな成長を実現するとの思いを込めたもの。
業績計画では、2019年度の売上高を2兆1000億円(2013年度見通し1兆7000億円)、経常利益1400億円(550億円)、当期利益1100億円(570億円)としている。
全体戦略では、事業ポートフォリオの変革、事業モデルの変革、事業領域の変革を挙げている。
事業ポートフォリオの変革では、海運および関連事業領域で成長が見込まれ、長期安定利益を獲得できるビジネスに経営資源を早く厚く投入する。
事業モデルの変革では、顧客ニーズに応え、付加価値を提供するビジネスに注力。さらに、市況耐性の高い、コスト構造の柔軟な船隊構成への転換を図り、競争力を高めつつ、損益下振れリスクを抑制する。
事業領域の変革では、海上輸送の垂直方向への事業領域拡大により、バリューチェーンを創造する、としている。
計画実行を支える経営基盤の強化として、コンプライアンスの再強化、憤然運航体制の再構築、トータルリスクコントロールの強化、ビジネスインテリジェンスの結集を挙げている。