日鉄住金物産(NSSB)は9月5日、米国インピンジ社製の最新RFIDタグ読み取り機「エックス・アレイ(xArray)」の販売を今秋より開始すると発表した。
これまでのRFIDの主な用途であった業務効率化への活用に加え、人や物のロケーションや移動の管理に対するニーズが高まってきており、「エックス・アレイ」は、こうしたニーズに的確に対応し、顧客の新たなビジネスモデル構築を強力に支援する製品としている。
「エックス・アレイ」(IPJ-REV-R680-JP2)は、52本の二次元直線偏波ビームを形成するアンテナ配置を有したリーダライタとアンテナの一体型機器。
このビームが常に円を描くように回りながら電波を出し続けることで、これまでに難しいとされていたICタグの位置情報と移動履歴を広い範囲で常にモニタリングし続けることが可能になる。
製造ラインでの作業者の動線把握、物品管理をより正確に可視化し、小売店頭での商品管理や業務(入荷、品出し、棚卸等)の自動化、商品の陳列状態の可視化を可能にする。また資産管理など安心・安全の観点でも活用でき、アミューズメントパーク、リゾート施設等の活用範囲の拡大が期待されている。
NSSBは、従来のRFIDタグ読み取り機「スピードウェイ」に加え、新製品「エックス・アレイ」の販売を、流通・小売業界のみならず、製造・物流・アミューズメントの分野まで広げ、年間1500台の販売を目指す。