日本郵船と日本油化工業は10月21日、片山化学工業研究所と共同で開発してきたバラスト水処理装置「SKY-SYSTEM」を国土交通省から承認されたと発表した。
「SKY-SYSTEM」は、バラスト水を船内タンクに注水する際に薬剤の「PERACLEAN Ocean」を自動注入し、バラスト水中の海洋微小生物やバクテリアを処理する装置で世界初、海水、汽水、淡水に加えて氷冷温域での作動検証に成功し、世界中の海域でバラスト水の漲(ちょう)水、排水をすることを可能にする。
あらゆる船舶のバラスト漲排水に対応できるだけでなく、システムの主要機器を一体化したシンプルな構成にすることで本船の大規模改装が不要となり、ドック入りせずとも運航中に簡単に本船に搭載できる。
メンテナンスも容易な上、省スペースでの設置が可能かつ省電力であることが特徴。
この装置は設置工事費用が抑えられるだけでなく、不稼働期間も最小限に抑えることができるため、就航船のレトロフィットにも最適な画期的なバラスト水処理装置。
なお、特許、意匠登録を出願中だ。
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