日本郵船とMTI、日本海事協会は12月17日、シンガポールのNanyang Technological UniversityとSembcorp Marine Technology Pte Ltdと、規制強化が見込まれる一般海域での硫黄酸化物(SOx)排出規制に適合する排ガス洗浄システムとその搭載技術に関する共同研究を行うことに合意したと発表した。
Singapore Maritime Instituteによる補助金助成対象とClassNKの「業界要望による共同研究」として採択され、シンガポールと日本が協力して実施する本格的な共同研究として期待されているという。
研究は2020年または2025年以降の一般海域でのSOx排出規制に対応する、将来の需要を見据えた研究開発で、業界大手のメーカーの協力も得ることにより、従来のECA対応の排ガス洗浄システムと比し、オペレーションの簡易化を図るとともに、コスト軽減、二酸化炭素(CO2)削減の実現を目指す。
新造船と既存船への搭載も視野に入れ、あらゆる船型にも対応できるようシステムの簡素化や小型化など搭載技術の高度化に取り組んでいく考え。
日本郵船ほか/常温昇圧(EP)方式のCO2液化・貯蔵プロセス実証実験