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上組/タイ・ミャンマー間で大型貨物、陸上輸送を実現

2015年01月27日/国際

上組は1月27日、タイ・ミャンマー間の国境間輸送で、これまで海上輸送に頼っていた大型貨物の輸送を陸上輸送に変更し、大幅なリードタイムの短縮と輸送コストの削減を実現したと発表した。

<タイ側国境通過の様子>
20150127kamigumi1 - 上組/タイ・ミャンマー間で大型貨物、陸上輸送を実現

<輸送風景(ヤンゴン市内)>
20150127kamigumi2 - 上組/タイ・ミャンマー間で大型貨物、陸上輸送を実現

これまでタイ・ミャンマー間の陸路はミャンマー側山岳地帯が悪路であることから利用されていなかったが、昨年、タイ国内工場で生産された大型建設部材を陸路でミャンマーへ輸送し、従来の海上輸送では19日間(タイ側での船積まで2日間、海上輸送10日間、ミャンマー側での輸入通関・配送まで7日間)要していたリードタイムを6日間(実績値)にまで大幅に短縮、全体の輸送費も10%程度低減することが出来た。

上組はミャンマーで昨年4月に現地パートナーと合弁会社を設立そ、同社の自社車両を使用した陸運に特に力を入れており、今回の陸上輸送に合弁会社を起用した。

タイ国境のミャワディーでは、建設中のバイパス道路が 2015年中の完成予定で、山岳地帯の輸送問題が解消され、タイ・ミャンマー間の陸上輸送が劇的に増加する事が予想されている。

上組ではこのような状況も踏まえ、現在は不定期である陸上輸送サービスを将来的にはタイ現地法人と連携の下、ミャンマー合弁会社の自社車両による定期運行化を構想しており、今回の大型建築部材の輸送はこれらの将来的な物流を強く推進させる取り組みの一環としている。

■陸上輸送概要
タイ側引取地 = サラブリ(バンコクの北115㎞)
ミャンマー配送地 = ミンガラドン地区(ヤンゴン市北部)
輸送経路 = サラブリ工場(バンコクの北115㎞)⇒メソット(タイ国境)⇒ミャワディー(ミャンマー国境)⇒コーカレイ(ミャンマー側の山岳路が終点)⇒ヤンゴン市内 (全走行距離:約900㎞)

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