ヤマト運輸は3月30日、香港向けに続き、日本発台湾向けの「国際クール宅急便」の発売を開始する。
全国各地から日々発送できる高品質な小口保冷輸送により、日本の事業者が新鮮な農水産品を小口で日々輸出できるようになる。
台湾の消費者やホテル・レストランなどの事業者が求める日本産の農水産品へのニーズに応えることで、日本の事業者にとって台湾市場への販路拡大につながり、ビジネスチャンスが大きく広がることになる。
日本と台湾での保冷輸送はもちろん、航空輸送でも航空保冷コンテナを使用する。沖縄(那覇空港)・台湾(松山空港)にも定温仕分け室を設置し、保冷資材を使用しない高品質な保冷輸送を提供する。
届け先の台湾では、2000年よリヤマト運輸とライセンス契約を結び宅急便事業を展開する統一速達が、日本と同様に保冷機能を備えた車両で配達する。
同社は、2015年度中にシンガポール向けに国際クール宅急便を開始する。
その後、さらなる仕向地拡大を進め、国際物流のボーダレス化・シームレス化を図り、2020年までに農水産品・食品の輸出額を1兆円に拡大していく日本の成長戦略を支えていくとしている。