新日鉄住金エンジニアリングは4月16日、建築・鋼構造事業部が、大阪府堺市で柳プロパティーズ(伊藤忠商事、Mapletree Groupの共同事業会社)から受注した大型物流施設「(仮称)堺物流センター」の建設工事に着手したと発表した。
建設場所は阪神高速4号湾岸線、三宝ICから至近の距離であり(旧新日鐵住金社有地)、さまざまな物流ニーズへの対応を目指すこの施設にとっては最適な立地という。
施設は鉄骨造地上4階建て、床面積約12万5000m2、各階にトラックバースと両側にランプウェイを配し、最大12テナントに対応可能なマルチテナント型となっている。竣工は2016年7月を予定している。
独自の構造設計ノウハウを活かし、地震エネルギー吸収能力の高い制振用ダンパーを使用してワンランク上の制振構造とすることにより、安全性の高い施設を耐震構造並みのコストで実現している。
新日鉄住金グループの一員であり鋼構造分野に大きな強みを持つ新日鉄住金エンジニアリングは、特に構造躯体のウェイトが高い大型物流施設を得意領域の一つとして実績を積み重ねている。この受注は野田物流センター(延床面積約7万4000m2)に続くもので、これによりこの分野の受注実績は34件、総延床面積で160万m2を超えることになる。