トランコムは4月27日、2020年3月期を最終年度とする2015年度~2019年度の5か年の中期経営計画「TRANCOM VISION 2020」を策定し、発表した。
2020年の数値目標として売上高2000億円を目指す。
内訳は、ロジスティクスマネジメント事業で700億円、物流情報サービス事業で1000億円、インダストリアルサポート事業で270億円、その他事業で50億円。
機能強化を目的としたM&A、ICTへの投資など事業成長のスピードアップを図るため5年間で最大500億程度の積極投資を行う。
「TRANCOM VISION 2020」の成長戦略では、人材・組織の強化、パートナーとの更なる連携強化、ICTの積極活用を挙げている。
事業戦略のロジスティクスマネジメント事業では、競争力の優位性を図るために、更なる事業強化を図る。
運営ノウハウ・改善はもちろん、ICTを活用した作業効率化・業務簡素化に加え、あらゆるデータを集約し、分析できる環境整備を進める。
その上で、サプライチェーンの川上である生産物流にチャレンジし、物流情報サービス事業とインダストリアルサポート事業とのシナジー醸成により他社との差別化を実現する。
物流情報サービス事業は求貨求車の領域を超えた輸送プロバイダーとなるべく、パートナー企業との関係を一層強化する。また通販(EC)市場の拡大などにより大ロットから多頻度小ロットへ構造的な物流の変化がある中で、中ロットの需要は増加していくことが見込まれる。
求貨求車のノウハウを活かした中ロットサービスの確立を実現する。またドライバー不足・車両不足が懸念される中で、安定的に空車情報を確保することを目的に、トラックリースやドレージ輸送などの新たなビジネスに挑戦する。
インダストリアルサポート事業では、会員へ魅力あるサービス提供による会員数の増員及び登録会員・就業会員の増大を図るべく、エントリーセンターのエリア拡大、運営強化を推進する。
また、日本のモノづくりを日本で学び、育成を行う人材交流制度(タイ)の構築、ロジスティクスマネジメント事業・物流情報サービス事業とのシナジー醸成による独自のビジネスモデルを実現するとしている。
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