サンリツが5月15日に発表した2015年3月の業績は、売上高178億3000万円(前年同期比4.5%増)、営業利益5億6500万円(6.0%増)、経常利益3億8500万円(11.9%増)、当期利益1億2600万円(17.3%増)となった。
年間を通じて無線通信機器の取扱額が大幅な増加し、国際海上貨物における工作機械の取扱額が円安を背景に増加した。
人員配置の効率化、倉庫稼働率が高水準で維持できたこと等により、梱包事業部門と倉庫事業部門の原価率が改善し、前年同期比で売上高、営業利益ともに増加した。
中国の子会社ては、主要顧客の中国からの生産移管が進み売上高が大幅に減少したため、子会社の事業領域・体制の見直しを行い、大胆な合理化を推し進め、割増退職金、在庫処分等の一時的な費用が発生した。
次期の見通しは、国内で医療機器をはじめとした高付加価値製品の物流業務拡大を図るとともに、品質を維持するための体制強化に注力し、国内大型拠点におけるコスト管理の高度化を推進する。
海外は中国華南地区の子会社2社を譲渡し、中国における事業展開は上海地区を中心に梱包を含む国際物流業に経営資源を集中させ、効率的な事業運営体制を構築し連結業績の改善を図る。
業績予想は、売上高162億円(9.1%減)、営業利益6億8000万円(20.3%増)、経常利益5億6000万円(45.2%増)、当期利益3億円(2.3倍)の見通し。