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JICA/災害復旧・防災、物流改善でソロモン諸島に無償資金協力

2015年06月11日/国際

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国際協力機構(JICA)は6月11日、ソロモン諸島政府との間で「ククム幹線道路改善計画」を対象として31億8800万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結したと発表した。

この事業は、ソロモン諸島の主要道路であるククム幹線道路において既存橋梁及び道路のハード面の改善(排水溝等の整備含む)と道路施設運用管理向上によるソフト面(安全性・利便性)の改善を行うことにより、渋滞の緩和と交通の安全性強化等を図り、災害復旧・防災と物流改善に寄与するもの。

中心市街地から空港までの交通渋滞の緩和や平均走行速度の向上等が達成され、物流の改善による経済活動の活性化、交通の安全性・利便性の向上、河川増水などの災害対策と道路施設の運用管理能力の向上が期待されるとしている。

ソロモン諸島の首都ホニアラ市の市街地とホニアラ国際空港を結ぶククム幹線道路(4車線)は、交通量に対応できていないラウンドアバウト式交差点があること、中心部に架かる橋梁が2車線であること、中央市場前ではバスによる駐停車が妨げになっていること等の複数の要因により、慢性的な渋滞が発生している。

加えて、排水施設が不十分なために雨季には道路が冠水し、渋滞と舗装の劣化を助長しており、また、歩行者のための道路横断施設も殆どないために、交通事故の危険性も高くなっている。2014年4月の暴風雨による洪水では、既存橋梁の流失・破損や道路の冠水等により首都交通が麻痺したこともあり、今後の豪雨・洪水等自然災害への対策が必要となっている。

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