ダイムラーとルノー・日産アライアンスは9月3日、メキシコ中部のアグアスカリエンテスで、ダイムラーと日産が出資して設立する生産合弁会社COMPASの新工場を着工した。
工場では、メルセデス・ベンツとインフィニティ向けの次世代プレミアムコンパクトカーを生産する。
COMPASでのダイムラーと日産の持ち株比率は50:50。両社は総額10億USドル(1210億円)を投資し、合弁会社は、最高水準を目指す生産工場の建設と運営を統括する。
COMPASの新工場は、日産のアグアスカリエンテス第2工場に隣接して建設され、初期段階の年間生産能力は23万台以上を予定している。
また、2020年までに約3600名の直接雇用を創出する。生産能力は市場の伸長や需要の拡大に応じて、拡張する可能性もある。2017年にインフィニティ向けモデル、2018年にメルセデス・ベンツ最初のモデルをオフラインする予定。
さらに、COMPASは直接雇用だけでなく、約1万2000名の間接雇用の創出も見込まれる。これは主に高い現地調達率によるもので、メキシコでのサプライヤーベースを大幅に拡大する。
なお、ダイムラーとルノー・日産アライアンスは、北米以外にも世界中の生産拠点で次世代プレミアムコンパクトカーの生産を行う予定だ。