三菱重工業、双日、ベトナム国営銀行のヴィエティンバンクは9月10日、ベトナム国交通運輸省と、ベトナムの高速道路でのETCシステムの統合に向けた実証事業を推進するための覚書を締結したと発表した。
今回の実証事業では、ベトナム南部のホーチミン市郊外で、各種ETCシステムのデータ収集と統合ETCシステムの開発を行う。また、三菱重工業、双日、ヴィエティンバンクの3社はこの実証事業を通じ、ベトナム国交通運輸省の支援を得ながら、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transportation System)に関わる新規事業の創出を図る。
現在、ベトナムではETCシステムの導入が進みつつあるが、その通信方式は、Active DSRC方式、Passive DSRC方式、RFID方式の3種類が混在しており、これらの統合が課題となっている。
ベトナムの自動車登録台数は約200万台だが、新規登録台数は年間約15万台と増加の一途をたどっている。
ベトナム政府は、将来の自動車社会への移行を見据え、2008年12月に高速道路マスタープラン(22路線、総延長距離:5873km、総投資額:480億米ドル)を策定。
自動車社会をより安全で快適なものにする高速道路ITSの導入も計画されており、今後、交通管制システム、ETCシステム等の整備が進んでいくことになる。
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