住友理工は9月15日、メキシコの自動車用防振ゴム製造子会社、TRI Anvis Mexico, S.A.P.I. de C.V. (TRAM)に第2工場を建設すると発表した。
新工場は、既存の第1工場に近く、多くの自動車メーカーが集積する地域にアクセスの良いケレタロ州内に建設し、将来的に工場の拡張も可能。
グループは、新工場を建設することで、生産能力の拡充と、工程の内製化による価格競争力の強化を図るとともに、北中南米を含む米州全域の自動車市場を視野に、高い品質の製品を効率的に製造・供給できる体制を構築していく。
TRAMは、住友理工が2012年に設立した現地子会社と、2013年に買収・子会社化したドイツの自動車用防振ゴムメーカー、Anvis Group GmbH(Anvis 社)の現地子会社とが合併し、同年12月に発足。自動車用防振ゴムの生産拠点として、各種製品を製造・供給してきた。
しかし、拡大が続くメキシコ市場でのさらなる需要増に対応するため、新たな生産能力の確保が急務となっていた。
■TRAM第2工場の概要
所在地:メキシコ合衆国 ケレタロ州 エルマルケス市内
敷地面積:約8万m2
建屋面積:約8000m2
投資額:2100万USドル
売上高:5000万USドル(2018年度見込み)
生産能力:6000万USドル
操業開始:2017年2月(予定)