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外務省/ミャンマーに円借款、東西経済回廊整備に338億円

2015年10月19日/国際

外務省は10月16日、ミャンマーの首都ネーピードーで、998億5000万円を限度とする円借款3件に関する書簡の交換を行った。

対象案件は「ヤンゴン環状鉄道改修計画(供与限度額248億6600万円)」、「全国基幹送変電設備整備計画フェーズⅡ(供与限度額411億1500万円)」、「東西経済回廊整備計画(供与限度額338億6900万円)。

東西経済回廊整備計画は、モーラミャインとミヤワディを繋ぐ東西経済回廊のうち、3橋梁の整備を行うもの。

増加する交通需要への対応、国際・国内物流の効率化を図ることで、周辺諸国との貿易の活性化と直接投資の流入を促進を通じて、ミャンマーの持続的経済成長に寄与することが期待されるとしている。

なお、ミャンマーの主要貿易国である隣国タイとの貿易量は、今後も大幅な増加が見込まれるが、両国間で現在主流となっている海上輸送では、輸送距離が約4000kmと長く、平均21日間を要しており、陸上輸送へのシフトが期待されている。

一方、陸路はタイ側のインフラ整備が進む反面、ミャンマー側は勾配がきつく狭隘で脆弱な路面や老朽化した重量制限のある橋梁等のボトルネックがあり、ヤンゴン・バンコク間870kmの輸送に平均3.5日間を要する上、費用も海上輸送の3倍と高コストとなっている。

■供与条件
金利:年0.01%
償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
調達条件:一般アンタイド(調達適格国を全ての国および地域とするもの)

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